鼠ヶ関港(2018年度)
魚種別漁獲量:922トン
鼠ヶ関港は庄内浜の最南端、新潟県との県境に位置している。沿岸部より沖合で行う底曳網漁が盛んで、県内底曳船の水揚げの約半分を占めている。年間を通して甘エビが豊富に水揚げされ、秋から冬にかけてはタラ・ハタハタが大量に水揚げされる。
庄内では“甘えび”を女性の唇に紅を塗ったように美しい色形をしていることから“紅えび”と呼んでいる。全国でも五本の指に入る一大産地となっており、その品質の高さから、ほとんどが新潟・金沢・東京に出荷される。
沖合の“大瀬”は海底から岩山が盛り上がっていて、日本海屈指のタイの好漁場として知られている。このため、はえ縄漁も盛んで、春には身のきれいなタイ、秋には活け締めされた鮮度抜群のサワラがまとまって水揚げされる。
漁業者と地元の人たちとの連帯感も強く、毎年春から夏にかけては、地元の水産物をふるまう“大漁旗まつり(5月)”“うまイカまつり(6月)”“天然岩ガキまつり(7月)”などの人気イベントが開催されている。